そういえばストレスから逃れるために一人旅をはじめたのだが

常にため息、身体が重たい、どんよりした大きなストレスが常に目の前にある状態。

12年前一人旅をはじめた当時、 披露宴の司会をしていた時、仕事によるストレスがひどかった。

あの頃の仕事は、求人広告に書くとしたら「やりがい搾取のお仕事です!」と書くべし内容。

2時間半の仕事で数万数千円!ギャラ額面は大きく見えても、打合せやら、準備やら、やりとりやら、紹介文の作成やら、時給に換算すると、最低賃金に近い。

「完璧で当たり前」「一字でも間違ったらコロス」「トラブルがおこったら司会になすりつける」というのが当時の会場側の考え。

毎回寿命を縮める思いをするような責任を担っているのに、仕事の重さも、その人のスキルや頑張り具合も考慮せず、とにかく安く売って数を打って、間を抜こうとするのが当時所属していた事務所の考え。

どれだけ神経をすり減らしてがんばっても報われる訳がない。

私は普段あまりネガティブな思いは言わないタイプの人間なのだが、今日はその当時仕事をしていた事務所の社長から連絡があり、仕事の打診で信じられない料金を当たり前のように提示されて、ちょっと昔を思い出してセンチメンタルになってしまった。

本当は内向的でコミュ障で、人と接するのはかなり苦手なので、上の人にゴマをするのも苦手で、この人ともうまくいってなかった。

無意味なルールに縛られ、自分が一番やりたくない仕事なのに、ダラダラと続けてしまった。

「マイクを持ったら人が変わるね」と言われたが、マイクをもつことで「自分を捨てるスイッチ」がオンになれるよう、自分を慣らしていったのだ。

じゃないと、やってられない。

自分ではない人になるよう無理するから、仕事が終わった後はいつもぐったり。

朝、家から2時間近くかけて披露宴会場まで出かける。

電車に乗るだけでも憂鬱でたまらなかった。

まともに昼ごはんを食べる時間もなく、夜遅くフラフラになりながら帰る。

ストレスいっぱいだったから一人旅に出たのだ。 海外や! 風水や!吉方位や!パワスポや!神社や!温泉や!・・・と、自分がポジティブになれることなら何でもやってみるべしと感じ、とにかく色んなところに出かけた。

そしていつの間にか、ものごとをもっと広い目で見られるようになった。


そういやあのときのストレス、なんやったんやろう。。。

すっかり忘れていた。

昔と違って、嫌なモンは嫌!無理なモンは無理!と今ならハッキリ断れる。

好きなことだけ、やりたいことだけする。

以前は、言われるがままの奴隷根性。ほんまにアホ過ぎた。

断れる勇気がついて良かった。。。

嫌いなものを克服したり、嫌な環境を乗り越えようなんてする必要は一切ない。

あとあとどうにかなるもんだ。

一人旅で、強さと、根性が身についた。

みちひらきの神様、教えてくれてありがとう。