英国中欧一人旅④スコットランド北東部海岸沿いの村ペナンへ

8月6日、英国中欧一人旅4日目は、友人のYちゃんとアバディーンからスコットランドの北東部、ペナンという村までドライブ。

10:30にアバディーンの市街地を出発し、A90号線をひたすら北上する。

アバディーンという街は、スコットランド第3の都市でなのだが、少し車を走らせると、建物がなくなり、ひたすら大地が広がっていく。

A90をしばらく走り、点在する小さな町をいくつか抜け、そして草原の間を抜ける道を走っていく。

ここはエロンという町。アバディーンの有名なビール、ブリュードッグの蒸留所がある場所。

正確にはこのあたり一帯の地域は、アバディーンシャーという地域。イギリスは「シャー」もしくは「シャイア」という行政区域がある。スコットランドの北東部はアバディーンシャーという区域で、その中に、町や村が点在している。

エロンの町を抜けると、またひたすら草原が広がる。

そして草原の向こうに海が見える。

スターリングという小さな村。

アバディーンシャーでは最大の町、ピーターヘッドが見えてきた。

ちなみにアバディーンという街は、アバディーンシャーという行政地区には入っておらず独立した行政地区なのだが、「アバディーンの街」と「アバディーンシャーという区域」は隣接している。ああややこしい。。。

アバディーンから車で1時間ほど走ってきた。ここ、ピーターヘッドでちょっと休憩。

時計台の前にある駐車場に車を停め、目についたすぐそばのベーカリーカフェ、マードックアレンに入る。

Yちゃんとシェアしたのはストーヴィーズ(Stovies)というスコットランド料理。ストーヴィーズのレシピは様々だが、基本はジャガイモと肉を煮込んだシチューだそうな。Stoveとはスコットランド語のStewだそうな。

思いっきり懐かしい、肉じゃがの味だった。だから美味しくないワケがない。赤いのはビーツな。

ピーターヘッドの通りをしばし散策。アバディーンシャーでは最大の町というものの、のどかな雰囲気。

駐車場は1時間までなら無料。チケットを機械で発行して車のウィンドウに貼っておくんだそうな。

さらに30キロ車を走らせ、次の町、フレーザーバラで散策。

海が近いから、カモメの声がよく聞こえる。アバディーンシャーでも北東に位置するフレーザーバラは、北緯57度41分。日本の最北端の稚内が北緯45度31分だから、それより北、カムチャッカ半島あたりと同じくらいの位置。なもんで夏はめちゃくちゃ涼しく最高に気持ちいい。しかし海洋性気候なので冬はそこまで寒くないのだ。

建物の路地にカフェ、というかパブがあるらしい。入ってみよう。

路地の奥にはのんびりしたパブがあった。ここでコーヒーとアイスクリームで休憩。

もうスコットランド訛りスゴイ。スゴ過ぎて単純な言葉でさえ全く聞き取れない。このアクセントに異国情緒を感じる。

のんびりとしたところで次の目的地、ペナンへと向かう。

イギリスには高い山が少ない。イギリス領土としては3229mのマウント・ホープがあるが、これ、イギリス領土、南極の話し。本土で一番高いのがスコットランドの西側のベン・ネビス山で、標高1344 m。なもんで、とにかくこの辺りはずっと山がなく、ひたすら広い草原の平地と海が続いていく。

日本はどこも山が見えるから、広い景色に憧れる。このようなひろ~い景色をひたすら車で走り続け、ところどころ放牧される牛や羊を眺めながらドライブするのはとても気持ちが良い。

そしてそろそろ最終目的地に近づいてきた。

急な勾配を降りるとペナンという村がある。

スコットランド、アバディーンシャーの小さな港町ペナンに到着。

断崖と小さな港、カワイイ家が並ぶ、フォトジェニックで癒される景色。

私が2011年にアバディーンに留学していたとき、レンタカーを借りて一人でここまで来た。元はと言えば、Yちゃんがこの場所を教えてくれたのだが、Yちゃん自身は来た事がなかったので、今日こうやって一緒に来れて嬉しい。

1983年の映画「ローカルヒーロー」のロケ地。石油のコンビナート施設をこの地に建設する計画が立てられて、村を買収するために、石油会社のエリートサラリーマンが派遣され、村人と交渉を行うというストーリー。ここで撮影が行われた。

昔ながらの電話ボックス、この電話ボックスが映画にも登場している。

村の端にカフェの屋台。紅茶とマフィンを頂き、海を眺める。

最近忙し過ぎて、こんなにのんびり時を過ごすようなことがなかった。車がないと楽しめないところではあるが、イギリスは日本と同じ右ハンドルで、スコットランドの北部は車の量も少ないため比較的走りやすい。日本と違う、山のない広い景色が楽しめる。よってアバディーンのドライブは本当にオススメ!

もっと遠くまで行きたかったが、日帰りなので、ここでアバディーンの街へと引き返す。

明日は、私が留学時代にお世話になったホストマザーと再会。ほなまた明日ね!