結婚しても一人旅で年間50日海外旅行をするための仕事の選び方

来年の目標、ノマド主婦。」という記事でも書いたのだが、今年私は年間50日海外一人旅をすることになる。

うちの相方は普通のサラリーマンで、裕福な訳ではない。当然ながら私も仕事をしており、海外一人旅ができているわけだ。

最初の内は休暇を7日間ほど取るだけでも精一杯だったが、現在は年間50日海外一人旅をするということは、仕事において何らかの工夫をせねばならん。

仕事と自由の両方を手に入れよう

結局のところ、フリーランスか自営業というのが現実的。会社に勤めている限りはどうしても長期休暇は取りにくいから。

私の場合、最初っからフリーランスなので、基本的には自分が「休む!」って宣言すれば長期休暇は可能。その分収入保証はないけどな。

しかしフリーランスでも、事務所や何らかの組織に登録していたら「この期間はしばらく仕事が請けられません」とは言いにくい。

実際に昔の私がそうだった。

いくつかの仕事の選択肢を持っておく

私の場合、大学を卒業後の最初の仕事が、地方局のローカル番組のレポーターとミニFM局のDJ、司会から始まり、その後、ナレーター、バイリンガル司会、ジャーナリスト、翻訳の仕事へと繋がっていった。

一時期は司会の仕事がメインで、事務所に登録して仕事をもらっていた。定期的に仕事を振ってもらえる訳ではないのに「事務所には忠実であらねばならない」という強迫観念に駆られており、「いつでも出られます」と言えるよう、律儀にスケジュールを開けていた。

7日間連続仕事を入れない、ということに当時は罪悪感を感じていてので、とにかく迷惑掛けないように・・・と気を遣いまくっていた。

毎日仕事がある訳でもないし、何の生活の保障もしてくれないのにね。

そして40歳で留学を経て、これまでの仕事内容を、更に英語に特化したサービスに変えていった。

長年続けているナレーションの宅録サービスは、英語でコミュニケーションが取れる為、海外のクライアントが主になり、そのクライアントの紹介で、BBCワールドサービスラジオの仕事に携わるようになり、さらにクライアントのコネクションから派生して、グローバル企業の翻訳の仕事に携わるようになった。

その結果、請ける仕事、請けない仕事が選べるようになってきたため、自分のスケジュールが拘束されないスタイルになっていった。

いずれにしろフリーランスなので安定はしていないものの、自ら「旅行に行くので請けられません」と言える環境になっていった。

もし一つの仕事に固執していたら、潰しがきかないから、長期休暇を取ることで評判を落としてしまわないかと気にしていただろう。

この仕事にしがみつかなくても、あの仕事もある・・・。

異なった業務の依頼が受けられるようになると、自信がつき、勇気が出るのだ。

実例:どうやって仕事が派生していったか

大学4回生の頃、自分が企業に就職するということが全く想像できなかった。

そういえば昔ラジオが好きだったなあ・・・という安直な気持ちで局アナのオーディションに挑んだが、当時は全く何の取り柄もないし、当然落とされた。

そこでアナウンススクールに通うようになり、卒業後はその事務所からローカル局のレポーターの仕事やラジオDJの仕事などをもらえるようになった。

しかしテレビ・ラジオの仕事のあまりのギャラの安さ仰天し、それからは司会業に専念する。

20代後半から趣味でバンド活動を始め、自分たちの曲を宅録する。

録音機材を扱えるため、宅録ナレーションサービスを始める。

英語は得意な方なので、宅録ナレーションは海外からの依頼を請けるようになる。

一方司会の幅をバイリンガルに広げようと留学。

バイリンガル司会をするには、英語に対して英語で考えるのではなく、英語を日本語に、日本語を英語へと即座変換する力が必要だと思い、通訳学校に通う。

英語が話せて、録音と編集ができて、翻訳ができることから、BBCラジオの番組制作に携わる。

通訳の仕事として、グローバル企業のCMの録音の為のコーディネーターをする。

CMなどのナレーションの仕事をしていることから、CMの翻訳の発注を請けるようになる。

と、こんな風に仕事が派生していったわけだ。

複数の仕事ができるスキルを身に付けよう

私の仕事はこういう流れで、基本的なスキル3つで、「しゃべり」「英語」「ライティング」とななる。

この3つのスキルから、翻訳、通訳、司会、ナレーション、ライターの仕事ができることになる。

これといって極めている訳ではないのやが、こんなスキルでも、組み合わさっていくことで、だんだんレアキャラになっていく。

そしてレアキャラになると、自分のスケジュールが他人にコントロールされるのではなく、自分が自分のスケジュールをコントロールできるようになり、堂々と「2週間日本におりまへん~」と言えるようになる。

最終的には自分が現場にいなくても良い仕事へ

もちろん自分が会社や現場にいかなくて良い仕事を選べば、いつでもノマドワーカーとして旅にでられる。

翻訳の仕事の場合ノートPCがあれば旅行中でも可能。家のデスクトップPCほど操作性は良くないが、それでも急な依頼にも応じられ、旅の間にプロジェクトをこなすこともできる。

生活するように旅ができれば本望。

旅行の日程はとっとと決めてしまおう

私の場合1年先の仕事の依頼もある。先のスケジュールが1日でも入ると、旅行の日程に影響してしまう。なのでできるだけ早めにスケジュール帳に「旅行」と入れてしまい、宿の予約はギリギリでも良いから、航空券だけは先に買ってしまい、その期間は依頼は請けないように徹底する。

早めに設定しておかないいと、仕事や打ち合わせなどが入ってしまい、結局長期間の休みが取れず、いつまでも日本を脱出できなくなってしまう。

なので私の場合、1年から3か月前ぐらいには次の旅行の予定を決めている

既婚者はどうやって相方を説き伏せるか

私もいきなり年間50日の一人旅を始めたわけでなく、最初は7日間から、そして8日、11日・・・と、バレんように(あ、バレてるか・・・)、徐々に日にちを増やしてきた。

少しずつ、相方を慣らしていくのだ。

最初のキッカケは「一緒に海外いかれへんし、私一人で行ってもいい?」

という一言だったのだが、ここですんなりOKが出た。あとは「ストレス発散の為」とか、留学は、「あらたなスキルを得て、仕事の幅を増やしたい」という大義名分を発表し、留学という名の元、毎日観光だ。

ここで3か月日本から逃亡できれば、もうこっちのものだ!がはは。

あとは自己責任だが。。。

何があっても生きていけるよう複数のスキルだけは磨いておこう

相方を少しずつ慣らしていったら、大丈夫かもしれない。しかし急にどこかで爆発するのかもしれない。

要するにいつ愛想をつかされるかは分からんのだ。

そんな時のために、一人で生きていけるという自信をもっておけるようとにかくスキルを磨いておくべし。

結婚しても一人旅を続けることは、結婚生活において多少なりともリスキーな行動ではある。

それでも自分の人生だ。どうせなら楽しく生きたいやないか。

だから結婚しても自由で、インディペンデント魂は忘れないでな。

いずれにしろ相方には感謝の気持ちは忘れない。なので罪滅ぼしにご当地ワインを買って帰るのだ。安いけど。