イスラエル北部の街ナザレは、世界中のキリスト教信者の巡礼地。聖書に出てくる物語の地としてだけでなく、キリスト教でない人にとっても、歴史的、キリスト教とイスラム教が共存する文化に触れるためにも、非常に興味深い土地で、イスラエルの他の地域とは異なる世界を垣間見る事ができる。
これだけ魅力的な場所なのに、タクシーを除くと、空港からナザレ旧市街まで直行で行ける交通機関がない。しかしGoogleマップを使うことで、比較的楽にたどり着くことができたので、もし同じように悩んでいる方がおられたらご参考に。
大きな荷物を持ってナザレに行くならナザレで1泊がおすすめ
ナザレ旧市街にはバスターミナルはないので、コインロッカーも見当たらなかった。なので荷物を預ける場所を見つけるのも難しいかもしれない。日数に余裕があり、大きな荷物を持ってナザレに行くなら、ナザレに1泊し、荷物を宿泊先に置いて、ゆっくり街を見学する方が安心。
大きな荷物があるなら Googleマップ を活用し歩く距離が短いルートを選ぶ
イスラエルに到着し、そのまま北部のナザレに向かう場合、鉄道とバスを乗り換えて行くことになる。Googleマップで出発地と目的地を入力して検索すると、色んな乗換手段が出てくる。前もって乗り換えを調べていても、時間や日によって、乗るべきバスの番号やバス停が流動的でコロコロ変わってしまい、結局何が一番ベストなのかわからなくなる。いずれにしても大きな荷物を運ぶならば、 Googleマップの検索を活用し、一番徒歩が少ないルートを選んでみよう。
Googleマップの「経路オプション」を デフォルトの「最適ルート」で で検索すると、乗換地点で移動せねばならないルートが出てきがち。空港から列車に乗り、テルアヴィヴのどこかの駅で降り、そこからバスを乗り継いでいくという方法が出てくることが多いと思う。ここで「経路オプション」を「徒歩が少ない」と設定して検索し直すと、日時にもよるが、テルアヴィヴの北側にある街ハイファの駅まで行って、そこからバスを乗り継ぎナザレに向かう方法が出てくるようになる。この方法だと駅からバス停まで移動距離が少なくてすむ。また鉄道路線のテルアヴィヴ以北は地中海沿いを走るので海沿いの景色も楽しめる。
ベン・グリオン国際空港から鉄道駅へ
イスラエルの交通プリペイドカード「Rav-Kavカード」も扱う窓口「Public Transportation Information Center」の右手の出口から付近に「TRAIN」の表示が見える。その出口を出ると鉄道駅はすぐそこ。
Rav-Kavカードの買い方は下記を参考に
Rav-Kavカードとは Rav-Kavカード イスラエルの交通プリペイドカード、Rav-Kavカードは、バス、鉄道、LRT（路面電車）などイスラエルの大部分の交通機関で使うことができる。また都市部ではバス車内で現金で支払[…]
RavKavカードを使った鉄道の乗り方
出口を出るとチケットを買える窓口もあるが、RavKavカードにで列車に乗るなら、カードを有効化させねばならない。チケット販売カウンターを過ぎると、青い券売機が見つかる。この機械を使ってカードを「validate」有効化させる。
このマシンの使い方は以下の通り。
- 中央のスロットにカードを差し込む。
- 画面の「Pre validate trip using stored credit（チャージしたクレジットを使って事前に有効化する）」をタップ。
- アルファベットが出てくるので、駅名の最初のアルファベットをタップすると、候補駅が出てくる。例えばハイファ中央駅に行くなら、Ｈをタップすると候補駅が出るので「Haifa Center」をタップ。
- そして駅名をタップしたら有効化完了。これでカードから料金が徴収されている状態となる。
- カードを抜き取って、改札に向かう。
そして改札のゲートの黒い部分にカードを当てると無事ゲートが開き、階下が駅のホーム。
電光掲示板に〇〇行、何時、プラットホーム番号が出ている。Googleマップで出発時間と行先の地名を確認して、該当する行先、出発時間が書かれている列車が、自分が乗るべき列車となるので、そのプラットホーム で待てばよい。
ハイファからバスに乗ってナザレ旧市街へ
ハイファという地区には何か所か駅がある。駅からバス停が近そうなハイファ中央駅で降りる。駅を出ると、正面に駐車場があり、左手前方に屋根付きのバス停が見える。ここからは332番のバスに乗ってナザレに近づける。
旧市街へは、日時によるかもだが、別のバス停から出ている331番のバスに乗ると１本で旧市街の南側まで行けるハズ。Googleマップに相談して便利な方を選ぶべし。
私の場合予約した宿泊先が旧市街北側。できるだけ最寄りのバス停で降りたいのでGoogleマップ で宿泊先を目的地に設定し、「経路オプション」を「徒歩が少ない」にして、指示通り３３２番のバスにのり、その後バスを乗り換えて、徒歩移動を最短にした。
バスの運転手さんは英語が伝わらないことが多い。Googleマップを見せても英語表示だと英字アルファベットも読めない様子。表示されているアルファベットを自力で読んで何とか伝えるか、周りの乗客で英語が分かる人に助けてもらうべし。
スーツケースなど大きな荷物は、基本大きなトランクがバスの下部にあるので、そちらに入れる。ほんの数駅で車内がすいていれば、そのまま車内に持ち込めることもあるかも。降りるときは運転手さん”My bag!!!”というとわかってもらえるかと。
バスに乗り込んだら、GoogleマップのＧＰＳで位置を追いながら、降りる場所を逃さないように注意するべし。
乗換地点のバス停では、Googleマップに「あと何分で到着」とライブ表示されるシステムがあるものの、また完璧ではないようで、あまり当てにならない。しかし忍耐で待つと、バスは来る。
とにかくGoogleマップのＧＰＳで位置を追って降りる場所を逃さなければ、何とかどこでも行ける！活用すべし！
