私は京都に住んでいるのだが、京都はもうテーマパーク化してしまったので、自ら京都の観光名所に出かけようと思うことはなくなってしまった。
しかし海外旅行に行って様々な国の人と仲良くなると、彼らが日本に来るときに京都案内することが多い。
最初の内は、どこに連れていってあげようか悩んだものだが、何度も行くうちに彼らが喜ぶパターンが見えてきた。
ここで外国人を京都に案内するときのTIPSを紹介する。
待ち合わせ場所は宿泊先のフロントで
外国人にとって京都の交通はイマイチわかりにくいので、本人が泊まっているホテルで待ち合わせするのが一番確実で、説明するのも楽だし手っ取り早い。
交通機関
以前なら車で色々連れて行ってあげることが多かったのだが、今やもう車を駐車するところを探すのが大変過ぎるので、公共交通機関を使うことが多くなった。
しかし京都のバスは人が多すぎて地獄のようだ。
なのに地下鉄や鉄道路線が少ないく、どこでも簡単に行けない。
ある程度近くの駅まで行ってからタクシーに乗るのがおすすめ。
たとえば金閣寺に行くときは、JR円町駅からタクシーで行くとそこまでお金もかからない。
初めて日本に来る外国人が喜ぶ京都の観光地
初めて日本にくる外国人の場合、とにかくコントラストがはっきりした派手な色使いや、見た目にインパクトがあるものが喜ばれる。
二度目に来る場合は、もっと深いところを追求してくるので、歴史やストーリー性のあるものへと進んでいくので、それについてはまた今度。
金閣寺
見た目に派手なので、とりあえずわかりやすい。
まあ何度も来るところではないと思うのでファーストチョイス。
清水寺
2020年の3月まで改修中なので、舞台の景色はしばらくお預け。
改装が終わったらファーストチョイス。
祇園界隈
とりあえず舞妓さんか芸妓さんか見れたらラッキー。
見れなくてもあの雰囲気は独特だし、通るだけならタダや。
先斗町
風情があるので、とりあえず通り抜けておくべし。
錦市場
もはや「京の台所」ではなくなり、「外国人向け買い食い所」と化している。
しかし外国人的にはかなり面白いようだ。
伏見稲荷
いわずもがなインパクト大でファーストチョイス。
個人的には1番上の一ノ峰まで登るのだが、外国人的にあまりピンとこない。
にしむら亭 がある四ツ辻までで十分。
三十三間堂
色彩的なインパクトはないが、千手観音像、仏像の数が壮絶なので。
二条城
日本人が海外の城が好きなのと同じく、日本のお城を好む外国人が多い。
襖絵の豪華さ、鶯張りの床、大政奉還の意味が伝わればなおさら価値あり。
アクセスも良いし。
外国人が来たらすすめる食べ物
自分がこれ美味しいから絶対喜ぶだろう!と思っても、悲しいかな外国人にとっては苦手なことが多い。
ウマミという言葉が世界的にも多少は通じるようになってきてはいるものの、日本のお出汁は「サカナ臭い」と言われるし、日本の卵は生で食べれるレベルなのに卵がけごはんや、すき焼の生卵は「きもちわるい」などと敬遠されがち。
結局外国人が慣れ親しんだ要素を持ちつつ、日本独自の料理となったものが受け入れやすく、全く食べたことのない味は「無理!」とシャットアウトされてしまうことが多い。
子供が喜びそうな分かりやすい味がポイントだったりする。
お好み焼き
タコ焼きはタコが食べられない人が多いのだが、お好み焼きは万人受けする。
日本のソースはみんな美味しいと言う。
ラーメン
海外でも日本のラーメン屋さんが進出し、たくさん出店するようになって味的文化が広がっているので、もはやわかりにくい味ではなくなっている。
オムライス
これはかなり喜ばれることが多い。
ただ単にライスにオムレツを載せてあるだけなので理解しやすい味だが、同じものは海外にはない。
デミグラスソースもありそうでない味だが美味しいと思われることが多い。
ハンバーグ
これも海外では同じようなものがありそうでない。
こちらもデミグラスソースなあら万人受けする受け入れやすい味。
回転寿司
「ワタシ寿司タベレルヨ」という外国人は、サーモンとマグロしか食べたことがない。
回転寿司だと、サーモンでも普通のサーモン、炙りサーモン、サーモンアボカドマヨ載せのようにサーモンが色々あるところがポイント。
日本人が旨い!というものは通用しないのだ。
抹茶ソフトクリーム
これはかなりみんな喜ぶが、海外で同じようなものがない。
ちゃんとしたお茶屋さんの抹茶ソフトなら、甘いけど甘すぎないと喜ばれる。
色々考えても・・・
結局のところ、色々一生懸命がんばってプランを練っても、シンプルでわかりやすいものが一番喜ばれる。
色々寺社仏閣を回り過ぎると、外国人からすれば、全部同じに見えるから飽きてくると。
この辺りは日本人が海外の名所を回っても同じことが言える。
せっかく遠くまで来てくれたのだから、できるだけ喜んでもらえたら何より自分も嬉しいところ。
あまり凝らずにシンプルがベスト。