人生は楽しむためにあるんやで

大学の時、体が弱く、
毎月のように原因不明の高熱を出していた。

その頃は1週間ほど高熱が続き解熱剤を使用するが、
強過ぎたのか体質に合わなかったのか、
ショックをおこし、意識不明になる。

辛うじて病院で手当てを受け、何とか生き延びた。
医者曰く、一時は脈も薄く、瞳孔も開き、そのまま放っておいたら
植物人間になっていたかもしれなかったそうだ。

その時の記憶はほとんど無い。
ただ、自分の命がもうすぐ終わるような感覚があった。
得体の知れないあまりの苦しさに、
こんなに苦しいなら生きる力を緩めたら楽になれると。

意識を取り戻すとすっかり元気になった自分がいた。

いつもは何気に食べていたはずの豆腐の味に感動した。
テレビをつけるとCMで氷河の風景が映し出されていた。

なんてきれいなんや。

目の前にあるもの何もかもがありがく感じた。
自分が生きているからこそありがたみを感じるのだ。

それまでずっと食べず嫌いだった納豆を初めて試してみた。
あまりの旨さに感動した。

なんで今まで食べてみなかったのかと。

せっかく生きているんだから、
せっかく人間として生まれてきたんだから
楽しめるだけ楽しまないと。

この頃から好奇心最優先主義になった。

人生はただ生きるためのものではなく、
楽しむためのものであらねばと。

世界には見たことがない素晴らしいもの美しいものがいっぱいある。

自分の目で確かめてみないともったいない。

見たことがないもの、
体験したことがないこと、
食べたことがないもの、
感じたことがないもの、
生きている限り楽しまねば。

人生100年だとしても、たったの36500日だ。
この中で一体どれだけのものが見れるのだろう。
知らないこと、見たことないものは数えきれないほどあるのに。

少しでも悔いのない人生を。とにかく旅に出かけてみよう!