はんだ付けでコンフォートゾーン脱出!【思い込みが行動を狭める】

ロジクールのマウスを自力で修理してみようと、今回初めて はんだ付けをしたのだが、あまりの達成感に、なんで今までやらなかったのかと自分の半生を後悔するほどだった。

私が愛用しているのは、ロジクールのM950という使いやすく素晴らしいマウスなのだが、数年使うとチャタリングをおこすことである意味有名である。

マウスのチャタリングとは、クリックした際に、一度しかクリックしてないのに、誤作動でダブルクリックになってしまい、ソフトやブラウザなど使う際に、自分の意図していない動作をしてしまうという、めっちゃうっとうしい現象。

これが出始めたら、保証期間ならロジクールさんで交換してもらえるが、そうでない場合は、とりあえず「チャタリングキャンセラ」という素晴らしいソフトがあるので、それを使用すると、誤作動を防止できる。

・・・できるというのも最初の内で、それでもマウスをしばらく使い続けるとこの「チャタリングキャンセラ」も制御できない状態になってくる。

まあ買い替えればいいんだが、このマウスの新しい機種だと1万円以上と結構高い。

今使っているM950 マウスは、ボタンの数も、大きさも非常に使いやすい。できれば慣れたマウスを使い続けたい。

色々調べてみると、マウスのスイッチ部を交換すれば直ると。しかもそのスイッチの部品は数百円でアマゾンで買えるのだ。

自力でスイッチを交換したら修理できるのだが、ハードルがあった。

はんだ付けだ。

家にハンダゴテとハンダがあるのだが、使ってはいけない禁断のツールだと思っていた。仕組みが分からないし、なんだか恐ろしそうだ。

しかしやってみないと始まらない。とりあえずハンダゴテをコンセントに差して、コテをあててハンダを溶かしてみた。ひも状の金属が、いとも簡単に溶けるのに感動した。

▼下記のリンク「電気通う」のナタリさんのサイトに、手順と詳細がすべて手取り足取り書かれている。注意点や、写真がめちゃくちゃ分かりやすい。ありがとうナタリーさん。あんたはエラい!

電気通う

ロジクールのマウスM950のマイクロスイッチを交換してみました。多少手間はかかりますがチャタリングの改善には効果的でした…

こちらのサイトを参考に、部品のマイクロスイッチを購入し、マウスを分解してみた。仕組みが分かってワクワクするぞっ。

ナタリ師匠のおっしゃる通り、もともと基盤とマイクロスイッチをつないでいたハンダをはがすのが本当に大変だった。コテ先が太すぎてコテの熱がハンダに入り込まないのか、とにかく基盤は熱くなるのにハンダが溶けてくれない。

結局無理やりマイクロスイッチをペンチで引きちぎり、残ってしまったスイッチの金属足の根元部分にコテを当てて、ハンダを溶かして外すと言う暴挙に出た。

まあ何とか取れた。新しいマイクロスイッチをはめ込んで、ハンダ付けしたが、超ド素人なウンコ盛りになった。

ここまで乱暴に扱ってしまったので、もう壊れてるかもな・・・と落ち込みながら、部品やケーブル類を元に戻し、電池を入れて試してみたら、なんとなんと・・・カチカチ、ちゃんと動作してくれてる。。。おおきに、ナタリー師匠。

正直、めっちゃ達成感。コンフォートゾーンから抜け出した気分。

私が中学の時は、技術家庭という科目は、 男の子は技術、女の子は家庭科と別けられていた。

なので私は当然クソつまらん料理や裁縫をさせられていた。女子は家庭の仕事をするべきっちゅう考えやわな。だから技術科で学ぶことを知らずに育ってしまうわけだ。

こうして女子は「コンピューターや機械に疎い信仰」が育まれる。逆に男子は男子で、「料理や裁縫ができないのが当たり前信仰」につながっていると思う。それが生まれつき苦手のもののように脳に植え付けられている。

これってすごく損してる。

私の世代では、おそらく男子にとっては何でもないハンダ付けを遠い存在にされてしまった。 今の中学校はどちらも平等に習うんやと思うが、 それでも男女による「できること、できないこと」のステレオタイプは今も根強く残っている。

性別で得意なものが違うと線引きされて決めつけられ、その本人も思い込みから、本来はできるハズなのに、苦手意識のために必然的にできなくなってしまうのは悲しい話しや。

ハンダ付けさえできれば、1万円以上のマウスを買う代わりに、マイクロスイッチ代 数百円で済むねん。まあ修理する時間はかかるけどもな。

まあ今からでも遅くない。やろうと思えばできないものはないのだ。一人旅も同じく。重い腰を上げて、コンフォートゾーンをぶち破って、なんでも挑戦してみると新たな達成感が生まれるよ!