冬のロシア⑦モスクワの赤の広場がカワイすぎる!

1月15日、真冬のロシア一人旅7日目、サンクトペテルブルクからモスクワに行く寝台列車の中から1日が始まる。

少し早めに目覚めた。カーテンのスキマから窓の外を覗くと、空がほんの少し明るい。列車はサンクトペテルブルクからモスクワまでノンストップなのだが、途中通り過ぎる駅で徐行しており、向こう側の線路には通勤する乗客を乗せた列車が見え、もうとっくに朝だったのかと気付く。

少し早めに起きられたので、混みあわない内に身支度しようとトイレに行く。

半分寝ぼけながら、ぼんやりした頭の中、パンツを脱いでトイレにしゃがむ。

事を済ませ(大じゃないわよ)、パンツを上げようとした瞬間、トイレのドアが開く。

しもたぁ!!!カギ閉めんの忘れてたわあああああ!!!

嗚呼!!!!!

。。。。。。

洗面所の造りのオカゲで、顔は見られなかったし。。。シモの黒髪のみだ。まあええわ。。。

多分、顔は見えなかったが、その人は洗面道具を持っていたのが見えたので、身支度しようとしたたんだろう。ドアを開けると、その人の姿はなかった。気まずく逃げていったと思う。。。なんか、えらいスマンかった。。。

キャビンに戻ると車掌さんが乗客を起こしにきた。朝ごはんを注文している人はこの時に朝ごはんが配られる。線路を走る音も柔らかく、シートも悪くないし、結構ぐっすり眠れ快適だった。

2段ベッドの下の段だとテーブルもあるのだ。散らかしてすまん。

8:14、モスクワのレニングラードスキー駅着。まずは宿に行って荷物を預けたい。地下鉄に乗って、宿まで行こうと思っていたのだが、寝台列車で同室だったディマくんが、「今は朝で地下鉄は混んでいてスーツケースだと大変だから、ヤンデックスタクシーを使ったほういいよ」と言う。

モスクワのレングラードスキー駅で寝台列車から降りる

ヤンデックス社は、ロシアのGoogle。検索エンジンを運営する大きなIT企業で、その他、ロシア一のタクシー配車サービスも手掛けている。

モスクワのレングラードスキー駅前

「ヤンデックスタクシーのアプリならインストールしてあるよ!」と、タブレットでアプリを開くが、結局のところ、このアプリでタクシーを配車するには、SMS認証が必要。今私が使っているSIMカードは、通話ができないデータ通信のみのSIMカード。要するに認証のため、SMSでコード番号を受け取り、その番号をアプリに入力しないと、このアプリの配車サービスが使えない。

日本にいるときは通話simを使っているからSMS認証できたので、先に準備しておけばよかったのだ。。。

そこでディマくん、「僕のアプリでタクシーを呼べるし、現金でも支払えるから、それに乗ればいいよ」と。

なんと親切な。。。

駅前にはタクシーの客引きがうようよいるのだが、ナンボ取られるかわからん。ヤンデックスタクシーなら安心して乗車できるのだ。

黄色いヤンデックスタクシー

駅前にはたくさんのヤンデックスタクシーが停まっていて、どのタクシーだかわからんかったのだが、 ディマくん、 該当のタクシーを見つけてくれた。ほんまにほんまにスパシーバやで。

無事Booking.comで予約していたホステルに到着。サンクトペテルブルクと比べると、モスクワの宿泊費は少し高い。特に場所が便利な所は高めなので、安いホステルの個室を予約していた。

しかしホステルと言っても、建物自体がホステルではなく、大きなアパートを改装してホステルにしているタイプの宿で、建物の外側からはここがホステルとはわからない。雪の中路頭に迷わないよう、前もってGoogle mapのストリートビューで建物は把握していたので、難なく建物を見つけられた。

そして宿からもらっていた情報を見ながら、建物入口のロックを解除し、階段を上がって、該当する部屋へ。フロントの兄ちゃんに荷物を預かってもらい、モスクワ観光スタート!

宿からクレムリンや赤の広場は徒歩圏内。しかしクレムリンが開場するのは冬季は10:00からなので、まだ時間がある。

クレムリンの壁

大きな通りを地下からくぐると、АВ DAILYという小さなスーパーがあり、カフェもある。ここでしばし休憩。

チキンのブリトー 特にロシア料理ではない

クレムリンのチケット売り場に行って聖堂広場の建造物群に入れる共通入場券を購入。 アレクサンドロフスキー庭園にあるチケット売り場は長蛇の列になるということだが、1月というこの季節、朝早かったのもあったのか、チケット売り場は誰も並んでいない。

ちなみに聖堂広場の建造物群のみの共通入場券は、券売機で購入でき、クレジットカードも使える。ダイヤモンド庫と武器庫のチケットは入場時間が決まっているので窓口で購入することになる。

入場口では荷物検査があるのだが、そこでほんの数人の行列がある程度。ツアー団体がいない限りほぼ並ばなくて良い。クレムリン西側中央のトロイツカヤ塔の入り口からクレムリンの中に入る。

トロイツカヤ塔

クレムリンとはロシア語で城壁を意味し、ロシアの政治、軍事、宗教の拠点。ピョートル大帝の時代はサンクトペテルブルクに首都があったが、それ以外はずっとここ、モスクワのクレムリンが拠点。

最初に建てられたのは12世紀で、当時は木造の城壁。それが石造りに変わり、イタリア建築技術を導入した現在の城壁で15世紀後半のもの。クレムリン内部の聖堂群も同じ時期に建造されている。

クレムリン内部の、大聖堂、聖堂、教会が集まる聖堂広場へ。

左:ウスペンスキー大聖堂 右 : パトリアーシェ宮殿

広場左手のウスペンスキー大聖堂 は、かつてはロシア正教の大聖堂として、ロシアの皇帝の戴冠式や、モスクワ総主教の葬儀が行われた場所。最初の大聖堂が地震で倒壊し、現在の建物はその後の1479年に再建したもの。

ウスペンスキー大聖堂
ウスペンスキー大聖堂の扉 17世紀のフレスコ画

ウスペンスキー大聖堂の左手には、小さな 1485年築のリザパラジェーニヤ教会、その右手奥にテレムノイ宮殿の一部の聖堂が見える。

左:テレムノイ宮殿の一部 右:リザパラジェーニヤ教会
テレムノイ宮殿付属の聖堂

更に左へ歩くと、 ブラゴヴェシチェンスキー聖堂が建っている。1489年に建てられ、その後火災に遭い、修復、拡張されている。

ブラゴヴェシチェンスキー聖堂

ブラゴヴェシチェンスキー聖堂の前がアルハンゲルスキー大聖堂。 大天使 アルハンゲル・ミハイルを祀って建てられた1508年建設の教会で、歴代のモスクワ公、ロシア皇帝の墓所。ピョートル大帝以降のロシア皇帝の棺はサンクトペテルブルクのペトロパブロフスク聖堂に安置されているが、ピョートル2世のみここに棺がある。

アルハンゲルスキー大聖堂
アルハンゲンスキー大聖堂の扉

そしてこの聖堂群の中で一番高い建物が、イワン大帝の鐘楼。1508年に建設され1543年に鐘楼を付け加えて完成。鐘楼の高さは81メートルと、当時はモスクワで一番高い建物であった。

イワン大帝の鐘楼

この何かいわく付きに見えるめちゃくちゃ大きな鐘は、高さ6.14メートル、重さ200トンで世界最大の鐘。鋳造中に火災が発生し水をかけたらヒビが入って欠け落ちてしまったそうな。んなもんで未完成と。この欠けた部分だけでも11トンもあるとのこと。しかしここまでやってきたならまた溶かして造り直そうとは思わんかったんだろうか。。。

鐘の皇帝

ひとまずクレムリンをあとにして、次の場所へ。

クレムリン出口側のスパスカヤ塔

出口から出ると、赤の広場、そしてあの夢のタマネギの教会が!!!

ポクロフスキー聖堂(聖ワシリー教会)

内部は後日ゆっくり見学することにして、赤の広場を探索する。

左がポクロフスキー聖堂、右がクレムリン 中央はレーニン廟
レーニン廟
国立歴史博物館

美しい建物に囲まれた赤の広場、様々な歴史の舞台のハズなんだが・・・

しかしなんだ・・・

なんだ・・・このカワイ過ぎる広場は!!!!!!

ポクロフスキー聖堂がアトラクションに溶け込んでいる。。。

冬季なので広場にスケートリンクが開設され、さらに遊園地も併設されているのだ。

わたしゃこういうのには・・・めっちゃ興奮すんねん!!!

写真撮りどころ満載で、もうどにも止まらないところであるが、落ち着いて紅茶とピロシキを。。。

と、ほっこりしてたら、ずっと曇り空だったのに、西の空から光が差し、青空が出てきた。ああああ!たま・・・たまねぎのシャッターチャンスだぁぁぁ!!!

目の前の色がすっかり変わった。

右にはレーニン廟。

左にはチェブラーシカ。

かわいいよおチェブ・・・かわいいよお

甘いモンと辛いモンが一緒になったこの赤の広場。素敵過ぎる。

グム百貨店
かわいいよおアリョンカ・・・ 

赤の広場、素敵過ぎる。

おやつに焼き立てブリヌィ(クレープ)を頂く。しかし氷点下なのですぐに冷たくなる。

いったいここは何ランドやねん!

赤の広場だけでどれだけ長居しとるねん。1月の赤の広場、マジおすすめ。

そして赤の広場、クレムリンの向い側のグム百貨店へ。

ああ、ここにも・・・

チェ・・・チェブ・・・ここにおったかあ・・・。あったかいなあ。ここはあったかいなあ。。。

ちなみに韓国人も中国人もチェブラーシカの前を素通りしていくぞ。日本人だと反応せざるを得ないハズだ。

すごく豪華な内装なのだが、ヨーロッパにはない、なんだかちょっと昭和っぽいゴージャス感で、それがまたツボなのだ。

外に出ると、またこれめっちゃ金かかってんなあと驚く。

氷点下の多芸ギタリスト。
カザンの聖母聖堂

ロシアの電気代、気になるなあ。。。建物内は、どこも暖房がんがんやし、どこも電飾つきまくりやし。

ジェトロの資料で、カザフスタンのレポートなのだが、ここにある記述によると、「ロシアの電気料金はEU加盟国の最も電気料金の安い国と比べても半額、デンマークやドイツと比べれば4~5分 の1である」とのこと。 電力源は、ガス火力が中心。天然ガスは世界2位、石炭は世界3位保持していると。 ロシアが日本に電気を売るっちゅう話もあったほど。

ああ、また赤の広場がキレイになってるよ・・・。

ここからなかなか離れられない。

赤の広場を出ると、まだライトアップが続いていた。

赤の広場がここまでキレイでカワイイとこやとは思わんかった。ほんまおそロシア。

夕食はクレムリンのそば、オホトニ・リャトというショッピングモールの地下のフードコートへ。グルジア料理のお店があったのだ!今朝親切にしてくれたディマくんが、モスクワのおいしいレストランを教えてくれた。そのレストランはここではないのだが、教えてくれた料理が、「ヒンカリ(キンカリ)」というグルジア料理で、話しを聞いたところ、あんまりにもうまそうで。。。教えてもらったレストランは後ほど行くとして、ここでも食べてみることに。

グルジア(ジョージア)の小籠包ともいうべきか。たまねぎ状にキュっとつままれた先を持って、袋を少しかじる。すると袋のなかにはジューシーなスープが入っている。スープをちゅうちゅうと飲んだら具の肉が入った皮の本体にかぶりつく。カァーーー!うめえええ!!!

摘まむための皮の先の部分は固いから食べないそう。食べれるけどね。

グルジアと言えば、 現在はジョージアと呼ばれているが、以前はソ連の構成国で、 1991年に独立した国。ロシアでは美味しいグルジア料理もウクライナ料理も食べられる。

グルジア(ジョージア)といえば、ビートルズのBack in the USSRの歌詞のネタになってたな。

♪That Georgia's always on my my my my my my my my my mind.

ポール・マッカートニーもヒンカリ食べたやろか。。。。

モスクワでは5泊、Квартира №30 (以前の名称はKolobok Hostel)という宿を予約していた。1人部屋なのだが2段ベッド。ちと窮屈だが、一人部屋でクレムリン徒歩圏内、スーパーも近くにある、この界隈で、1泊3037円程度なので激安。使ってないけど、キッチンもあり。チープに長く旅行するにはもってこい!

ほなまた明日!


ホテルや宿を予約を安く予約するならBooking.comがおすすめ。

▼下記のリンクからブッキングドットコムで初めて予約をすると、2000円のキャッシュバックが受けられます!

ブッキングドットコム 2,000円キャッシュバック