ロシア旅行で絶対食べるべきおすすめロシア料理5選

ロシア旅行に行く際、正直料理は全く期待していなかった。食べ物よりも、日本や西欧とは異なるロシアの文化を楽しめれば、わしゃ幸せじゃと思っていた。

しかし実際にロシアに出かけてレストランやカフェ、ファーストフード店で食事をすると、これが想像を絶する旨さで驚愕した。しかも安い!

そんなロシアで食べた料理の中で、おすすめの料理5選を紹介する。

ヒンカリ( Хинкали )

先にあやまっておく。すまん。この料理、ヒンカリはグルジア料理、今で言うジョージアの料理だ。旧ソ連料理ちゅうことで。。。しかしロシアに来たら絶対食べるべき一品。

こちらの写真はモスクワの Vai Me! というお店のヒンカリで、ロシアのGoogle、ヤンデックス社につとめる素敵な兄ちゃんに教えてもらったのだが、超絶うまかったのだ。

ヒンカリ(Khinkali)とは どでかい小籠包とも言うべき料理で、厚めの生地にスパイスが効いた挽肉の具を入れて蒸したもの。

まずは玉ねぎの頭のようなつまみの部分を持ち、膨らんだ皮の一部をかじって本体に穴をあけて、そこから旨みたっぷりの肉汁スープを吸い出す。そしてつぎに本体にかぶりつく。。。くはあ!幸せこの上ない。

ちなみにツマミ部分は一応食べられるが、固いので食べない人が多い。

写真は4つ乗せられているが、かなり大き目なので、これだけでも結構お腹一杯になる。 ヒンカリ、ナスの前菜、ビール、これら全部で 440ルーブル(2019年1月約726円)

わたしゃもうグルジアと言う言葉を聞くだけでヨダレが出そうなくらい、このヒンカリを愛してしまった。

ロシアにはやたらグルジア料理の店があるのだが、これは元々グルジア出身のスターリンが、故郷の味を…とグルジアから素材をとりよせたり、シェフを連れてきたりと、そこからグルジア料理が広まったのだそう。

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キエフ風カツレツ(котлета по-киевски)

チキンカツだが、ただのチキンカツではない。 鶏むね肉に、ハーブやスパイスで味付けしたバターをくるんで、衣をつけて揚げてある。

ボールの様にまんまるのチキンカツにナイフを入れると、じゅわーーーーーーっとバターソースが流れ出す。これですわ。テンションあがりまくりますわ。

かりっと揚がった衣がついた鶏むね肉に、このバターソースをジューっと絡めて食べる。ようこんな美味しいもん考えたよなあ。

こちらもロシア料理言うといて、キエフやがな!!!

しかし名前こそ旧ソ連ウクライナのキエフだが、実際の発祥の地は、サンクトペテルブルグという説がある。

この写真のキエフ風カツレツを食べたお店は サンクトペテルブルグの ゴゴリ(Гоголь)というお店で、ロシア的なクラシカルで、ゴージャスな内装で、 お店の人もすごくフレンドリー。エルミタージュ美術館や、イサク大聖堂の丁度間くらいの場所なので観光で歩きつかれたらバターソースで滋養をつけなはれ。

ワインと、スープと、キエフカツレツ、合計1570ルーブル(約2591円)と、他の国ではありえないお得感。

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ブリヌイ( блины )

ブリヌイとは、クレープやパンケーキのように、フライパンで焼いた生地に、具を包んだ料理。中身によって、デザート系もあるが、食事系もある。

生地はクレープよりも、しっとりもちもちしていて、パンケーキのようにふわふわではなく、ずっしりしている。

写真のブリヌイは、 サーモンとチーズとサワークリームのブリヌイ。ナイフを入れるとサワークリームとチーズがあふれ、まろやかなソースとなり、サーモンのほんのりとした塩辛さが絡み合って絶妙。

このブリヌイを食べたのは、テレモクというロシアのファーストフードチェーン。ファーストフードと言ってしまうと、安っぽく聞こえてしまうが、実際は手の込んだ料理で、味も繊細。なのに安い。ここ大事。ビールと、このブリヌイで、450ルーブル(2019年1月相場で743円位)。

この美味しいブリヌイが食べられるテレモーク( Teremok)というお店は、ロシアのあちこちにある。私が行ったのは、エルミタージュ美術館と、イサク大聖堂の間のあたり、上のキエフカツを食べたゴゴリにも近いお店。

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ピロシキ( пирожки )

ロシアちゅうたらピロシキ。しかしロシアのピロシキと日本のピロシキとは全く異なる。日本のピロシキというと、パンに肉まんのような具を入れて揚げたもの。一方ロシアで、日本と同じようなピロシキは見つからなかった。

ロシアのピロシキはサイズはバラバラで、小さいのもあれば、長さ40cmくらいはあるかのように見えるデッカイ物体もある。大きいピロシキは、カットして提供される。

とにかくパンに惣菜を入れて焼いたものがピロシキで、油で揚げたピロシキは主に日本と、日本とつながりが深い、サハリンのものだそう。

写真はピロシキ専門店、 シュトルレのピロシキ。サーモン、ブロッコリー、クリームチーズのピロシキ。そらうまいわ。お店はイートインもテイクアウトも可能だが、テーブルもたくさんあるので、カフェとしても落ち着ける。

コーヒーとピロシキで、240ルーブル、2019年1月相場で396円程度。

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ピシェチナヤのドーナツとミルクコーヒー

サンクトペテルブルグでも寒い冬だと観光客はあまり見かけられない。しかしここはスゴイ熱気でカメラのレンズが曇るほどだった。店内は、観光客ではなく、地元の人の行列。

カウンターにはドーナツと、ミルクコーヒーしかない。一応ソフトドリンクがあったが、みんなここのドーナツとカフェオレ・・・ていうよりミルクコーヒーというべし飲み物を味わっているのだ。

カウンターテーブルで、みんな立ち食いドーナツなのだが、自分のスペースを見つけるのも大変なほど人がいっぱい。

普段私はドーナツは食べないし、コーヒーはブラックでしか飲まない。しかしどういう訳か、ここのドーナツは、甘くてミルクたっぷりのコーヒーとの相性が絶妙でもっと食べたくなる味なのだ。

ふわふわのあったかいドーナツは、見た目より甘くなくて、油もくどくなくて軽い。3個って自分的には多いかなあと思ったが、ぺろりと食べてしまった。周りを見ると、皿に山盛りドーナツを盛っている人がたくさんいる。みんな大好きなんやなあ。サンクトペテルブルグのソウルスイーツやな。

金額は現金払いだったので、失念したが、安かったのは確か。

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実はグルメ大国ロシア

レストランにしても、ファーストフード、スイーツ系にしても、工場で大量生産したような画一的な味ではなく、その場でしっかり作り込んだ、家庭的な味に感じた。上記は特別旨いと思った料理やスイーツだが、他にも何気に食べたものがとにかく美味しかった。過去の大変な時期を乗り越えて、今の豊かな食文化があるのを考えると、ロシアのグルメ度は急激にレベルアップしているんだろうと感じる。

旅の間はお金を節約せねばと、自炊することも多いのだが、ロシアでは安くでこれだけ美味しいものが食べられるから、結局まったく自炊する必要がなかった。

まだまだ色んな料理があるから、またロシアに行かねば。あとヒンカリのグルジア(ジョージア)も!